09.10.19(月) 県道 千葉・龍ヶ崎線 要望活動

 9時、印西を出て佐倉の県印旛合同庁舎へ向かう。10時、中沢俊介市議、印西市都市建設部幹部職員らとともに、印旛地域整備センターで県道 千葉・龍ヶ崎線整備促進に関する要望活動。12時、事務所にもどり仕事、来客の対応。
 15時、中沢市議とともに県立印旛高校へ。校長の仲佐健治先生と、高校移転後の部活動について意見交換。16時、事務所にもどり仕事、来客の対応。夜、会合。深夜、帰宅。
 本日、1都5県の知事が八ッ場ダム工事を視察し、現地で共同声明を行ったことが報道されている。ただ、マスコミの反応はいささか冷ややかである。現下の政治状況について述べたい。
 鳩山政権はその支持率の高さとは裏腹に今、危ない状況にある。
 少々理屈っぽくなるが、読者には御付き合い頂きたい。議会制民主主義国家の政権交代は、非民主主義国における革命やクーデターとは根本的に異なる。非民主主義国の革命では、革命政権は打倒した前政権を徹底的に否定し、報復し弾圧する。社会における諸悪の根源と責任を全て前政権に転嫁し、果てしなく攻撃し抹殺・粛清をはかる。私の見る限り、鳩山・民主政権の政治手法は限りなく革命政権のそれに近い。
 しかし、今述べたように民主主義国における政権交代は革命とは全く違う。新政権は前政権の国民との約束、地方自治体との約束、外交上の約束を、基本的には尊重し継承しなければならない。もちろん、政権交代によって登場する新政権が、前政権と異なる政策を推進するのは当然のことである。だが、方向転換は常識の範囲内で平和的かつ穏やかに行うのが真っ当な政治と考える。 そうでなければ、社会が混乱し国民に災厄が齎されること必定となる。 フランス革命、ロシア革命、中国の歴史や韓国の戦後政治史・・・等々を見れば、一目瞭然であろう。 そもそも、権威と権力が分離するわが日本には、歴史の断絶がない。いずれにせよ、革命が生み出す国民的熱狂や興奮から、理性的政治が導かれるはずがないと構えるのが「保守」精神なのである。例えば、「友愛」とか「抜本的解決」、「国家戦略」、「小泉改革」・・・といった抽象的なスローガンや革命的理念を語る政権に疑いを持つのが、大人の良識ではなかろうか。 元新左翼運動家の私は青春時代の思想的反省をこめ、敢えて申し上げたい。
 前原国土交通大臣の八ッ場ダムへの対応を見ていると、構造改革を推進して日本社会を破壊した小泉純一郎元総理の手法に酷似していると感じる。もっと言えば、鳩山政権の本質は「構造改革(財政再建)+バラマキ」という絶対矛盾の自己同一的性格を有している。哲学で言う「弁証法」とは全く異なり、支離滅裂と表現するのが正解である。これでは日本経済が再起できないのではないかとの不安が国民の間に広がることを、鳩山内閣はやっているのだ。もう一度確認する。歴史の不可逆性を全く理解しない鳩山政権が推し進める「社会実験」の数々は、国家・国民に災厄を齎すだけでなく、日本の伝統・文化を破壊する可能性大である。小泉政治以上に危険である。というよりも、日本の社会に閉塞感をもたらせた結果責任は自民党にあるが、現下の政治状況は小泉時代の熱狂から鳩山時代の熱狂へと振り子が振れたに過ぎない。
 「歴史は繰り返す。一度目は悲劇として。二度目は喜劇として」(マルクス)。 
 超政治的反動やファシズムの予感がするのは、果たして私だけであろうか。
 さて、小泉政権は、郵政民営化や道路公団分割民営化を行うにあたり、大マスコミを動員し派手なパフォーマンスを行いつつ、異議を申し立てる党内勢力をマスコミに叩かせ、「抵抗勢力」のレッテルを貼り圧迫し、除名し、刺客まで立て排除・整理した。現在、公共事業を必要と考え、八ッ場ダム中止に反対する人々に対するマスコミの対応は、小泉構造改革反対者への対応と同じと言えよう。
 しつこいようだが、繰り返し述べる。八ッ場ダム中止、公共事業切捨てについての前原国交相のやり方は小泉純一郎元総理と瓜二つ(クリソツ!)である。まず、マスコミを総動員し「ダム不要論」「ムダな公共事業」を大宣伝し、地元や1都5県の中止反対派を世論から孤立させ排除する。マスコミは前原国交相の乱暴な言動を賞賛し、抵抗する者に「自民党的」とか「利権・談合勢力」とレッテル貼りして侮辱し、攻撃しているのだ。まさに、マスコミを使って、異議申立者全てを悪者に仕立てようとしている。これではファッショではないか!!繰り返して言う。鳩山政権の手法は、やり方が小泉政権とあまりにも酷似している。冷酷である。
 本ブログの読者に訴えたい。八ッ場ダム問題の本質は、民主党が主張する「無駄な公共事業をなくす」や「マニフェストは国民との御約束」といった次元にはない。 この国の法と正義、秩序という大義を巡る「国家権力 VS 地方」の戦いであると! もちろん、大義は地方の側にある!! 鳩山内閣は無批判で権力の用心棒と化したマスコミ世論の風で支持率を上げているが、マスコミは国民、とくに地方・地域の庶民の苦しみに関心がない。 鳩山民主党政権が行う問答無用の強権的地方切捨て、冷酷非道の政治と我々は断固闘わなければならない。
 最後に繰り返す。鳩山民主政権の路線は、小泉政権同様の「都市優先・地方切捨」となる。しかもその体質は、自民以上により強権的だ。今、地方が起ち上がらねば、大変な事態となる。
 「農村が都市を包囲する」 (毛沢東) 
 少々、言葉が過激になったがお許しください。040.gif
by takinowa | 2009-10-19 23:51


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