09.09.04(金)

 本日の朝刊各紙県版に、北総鉄道関連の記事。「北総鉄道 運賃値下げ要求案協議 県と沿線自治体の会議開催決まる」(千葉日報)、「北総線 沿線首長会合一転開催へ」(読売)・・・ 盆明けから二転三転の紆余曲折があったものの、やっとここまで辿り着いた064.gif。これまでの経緯は、敢えてここでは書くまい。総選挙も絡んだため、相当に複雑な状況であった。特に、読売は昨年12月知事選に絡むドタバタ記事連発に匹敵する迷走報道であったといえよう。いずれにせよ、変な情報をリークする厄介な政治家と思い込みの強い新聞記者がいるものだなとつくづく感じた。
 また、「八ツ場(やんば)ダムの入札延期 本体工事、中止の見通し」(千葉日報、朝日、読売…ほか)の記事もあった。民主党の衆院選マニフェストに「八ツ場ダムの中止」が明記されており、新政権の国土交通大臣が最終判断を行う見通しである。(八ツ場ダムについては、HPの「最新活動報告・ニュース」(08.11.17付)に写真を掲載しております。TPからアクセス頂けます)
 本ブログ読者に正確な情報を伝えたい。同事業は工事全体の約70%が完了しており、総事業費約4600億円のうち残る事業費は(民主党も実施するとしている生活再建事業分を除くと)、約620億円。一方、国は本体工事を中止した場合、1986年から2008年度に5都県の利水者から集めた負担金約1460億円を法律に基づき返還することとなる。かえって財政の支出増となることは、民主党関係者も十分認識しているはずだ。
 森田健作知事は昨日の定例記者会見で、「地元の話を聞き、将来を考え、関係都県の意見を十分に聞いてくれると考える」と述べた。私としても超党派で結成される「※八ツ場ダム推進議連・1都5県の会」事務局次長を務めており、新政権の良識ある決定を期待している。(※ 本ブログ・4/10付参照)
 ただ、問題なのはこれまで民主党は、税金無駄遣いの大規模公共事業のシンボルとして「八ツ場ダム」を真っ先に挙げていたことだ。確かに今度の総選挙でも「無駄な公共事業中止!」のキャンペーンが張られ、それなりの風も吹いたことは事実である。だが、現実は中止による一都五県や地元の大反発だけでなく、莫大な財政負担も生じてしまうのだ。政権政党となった民主が責任ある現実的判断をするか、それとも衆院マニフェスト通り中止を決定するか、注目したい。
 これまで何度も指摘したことだが、「ガソリン税暫定税率廃止」や「子供手当」創設に伴う「扶養控除」と「児童手当」廃止…、国民生活及び地方財政直撃の政策が民主マニフェストには満載されている。民主党は小手先の修正や先送りなどせず、国会にどんどん提出するべきであろう。もちろん野党となったわが党は、国会審議で与党の足を引っ張るなどといった姑息なことはせず、正々堂々と政策論争を行えばよい。
 国民はこの度の総選挙で「政党選択」をして、結果「政権交代」となった。率直にいえば、小泉政治に対するNO、即ち全否定の民意が示された。しかしながら決して、「政策選択」の選挙ではなかったと私は考える。これは、決して負け惜しみではない。今後、少なくとも国会においては、国民に分かりやすい「政策論争」を是非行って頂きたい。
 午前中、地元廻り。13時、市商工会で第12回商工祭り実行委員会。15時、事務所にもどり仕事。夜、読書。
 
by takinowa | 2009-09-04 22:27


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