09.05.20(水)

 新型インフルエンザの国内発症者が200名を超え、感染拡大が続いている。先週末、国内初の感染者と報道されていたことを思えば驚くべき数字だ。政府が機内検疫など水際対策の強化をはかったのにも拘らず、現時点で世界4位の発症数となった。まさに、ボーダレス(国境なき)化の時代を実感。現代社会では、資本(マネー)や人、モノだけでなく、ウイルスまでもが島国・日本へも自由に国境を越え移動・侵入する。ただ、想定を超えた感染者数の急増であったが、幸いにも今回はウイルスが弱毒型で患者の大半が軽症。当局には、感染拡大防止措置の徹底を御願いしたい。また、少し冷静に考えれば、毎年発生する季節性インフルエンザと比べれば、流行は超限定的。何も恐れることはない。各自、冷静に対処し清潔を心掛ければ十分なのだ。
 午前中、事務所で仕事。正午、印西RC例会。13時半、佐倉市方面へ。医療問題に関する勉強会。救急救命医療について、専門医より実体験に基づく詳細なお話を伺う。あらためて地域社会における二次救急医療の重要性を認識する。17時半、印西にもどる。
 18時半、地元の会合。22時半、帰宅する。
 本日はボーダレスについて書く。私は、ボーダレスもグローバルも信じないし、糞喰らえと思っている。そんなものは、資本主義イデオロギーの「鬼っ子」とさえ考える。私自身、思想的には伝統文化や歴史、共同体を第一に考える自由主義的保守主義者である以上、あっさりと国家も認める。従ってボーダレスやグローバルではなく、必要悪かも知れないが、国家主権を前提とするインターナショナル(international=国と国の際・きわ)については真剣に向き合いたい。また、歴史から切り離された抽象的・一般的「市民」という概念も理解できない。もっと言えば、「私民」としか思えない。共同体への具体的帰属意識を持った「国民」や「県民」は、「公民」に近いと認識する。・・・ こういった問題意識に基づき千葉県政を考える上で、近日中にイタリア・ファシズム ベニト・ムッソリーニの政治哲学について勉強を開始したい。政治を始めて10年以上経つが、日々様々なことが思い浮かぶと思うものである。
 
by takinowa | 2009-05-20 23:00


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